香川県、坂出市・観音寺市の6つの工場で、コーヒーや紅茶などの飲料用フィルターを製造。
材料の不織布の製造から行う。飲料用フィルターに求められる薄さと均一さを自社開発設備で実現。
カップに掛ける「クリップ」の貼付機や紅茶の糸とタグを取り付ける装置なども自社開発。品質とスピードを追求。
形状や強度の品質検査を行い、クリアしたものだけが出荷される。検査記録や工程記録も保管し追跡が可能。
大紀商事のものづくりの中枢を担うのは「開発力」。より、品質の高い飲料フィルターを製造するため、その生産設備も自社開発を行っています。
技術開発センターを中心に研究を積み重ね、生産現場と連携し、常に、より良いものづくりを追求しています。
生産設備のメンテナンスも専門の部署で行います。トラブルを未然に防ぐために予防保全を充実させています。
万が一トラブルが発生した時にも、すぐに社内で解決し、生産への影響を最小限に留める体制を整えています。
紙 | 不織布 | 織物 | |
---|---|---|---|
製品 | ![]() |
![]() |
![]() |
原料 | 木材パルプ | 合成繊維 | 合成繊維 |
味 | 木材パルプ臭 | 無味無臭 | 無味無臭 |
抽出性 | やや悪い微粉末を漏らさない | 良い微粉末を漏らさない | 非常に良い微粉末を漏らす |
見た目 | 白色・不透明 | 紙と織物の中間 | 透明性が高い |
例えば紅茶やコーヒー、だしの場合、澄んだ見た目や舌触りがおいしさに影響するため、目開きを細かくして残留物が少なくなるように設計します。一方、緑茶は微粉がある方が好まれるため、目開きが大きくなるように設計します。このように、抽出したいものの見た目や味わいに合わせてコントロールすることができます。大紀商事は飲料フィルターの専業メーカーとして培った知見をもとに、内容物やお客様の好みに合わせて最適なフィルターを設計することができます。
おいしいコーヒーを淹れるために必要なコーヒー豆の「蒸らし」。
コーヒー豆に少しのお湯をかけて、豆に付着している成分を溶かし、そのあとお湯を注ぐと成分が抽出されやすくなり、おいしいコーヒーができあがります。
大紀商事を代表するロングセラー商品、「パチット」というコーヒー用ドリップバッグに使われているのは、「メルペット」という自社開発の不織布。油となじみやすく、水をはじくという特徴をもつため、お湯を注ぐとコーヒー豆の油分が溶けながらも、フィルターは水をはじくので、おいしいコーヒーには欠かせない、最適な蒸らしをフィルターが自動で実現。素材の性質と、不織布の目の粗さが最適になるよう設計され、独自の「蒸らし」効果により手間なく手軽においしいコーヒーが飲めます。
不織布(ふしょくふ)とは、繊維を織ったり編んだりせずに作られる布のことです。
その名の通り、「織らない布」として多くの分野で使われています。飲料用フィルターのほかに、マスク、手術着、衛生用品などに使われていることが多いですね。
様々なサイズのカップにフィットしやすく、1秒で「パチっと」セット出来るユニバーサルデザイン。自社工場で製造した大紀商事の不織布を使用し、紙特有のにおいがなく、コーヒーの香りを損ないません。自動的に理想的な蒸らしを行い、いつでも、どこでも、どなたでも、手軽に美味しい飲み物が飲める様、こだわって製造しています。
自社工場で製造した大紀商事の不織布は、均一性と抽出性にこだわり素材そのものが持つ味を最大限に引き出します。
コーヒー・お茶・紅茶どちらの抽出にも適した不織布。
自然から生まれ、自然に還る、地球環境に優しい製品。
不織布の原料には、PLA(ポリ乳酸素材)というトウモロコシなど植物のデンプンから作られる樹脂を使用し、焼却しても大気中の二酸化炭素を増加させないため、環境負荷の低減に貢献。また生分解性のため一定の条件で水と二酸化炭素に分解され自然に戻ります。お茶・紅茶の抽出に適した不織布。